ビンゴでいこう!

犬とコミュニケーションをとるときに、私たちは様々な合図を用います。日常的な犬との会話であれば、身振り手振りと、簡単な言葉が合図になるし、犬はわかりやすい合図を好みます。
ところがオビディエンス競技やフリースタイルでは、身振り手振りは極力減らしてコマンド「言葉の合図」で伝えることが良しとされます。

ビンゴはオビディエンス競技では最高得点こそ満点には満たないが、競技生涯のアベレージは97点台の後半だ、つまりコマンドの指示を間違えた事がないし、1つの動作に対して2度の指示をだすことは一度もなかった。減点の元は指導手、つまり私の態度が大半だった。
指導手態度とは、犬に誘導的な指示、つまり言葉以外の手や体の動きがないか、犬への信頼感があるかが問われるわけだけど、どうもその当時は自分の未熟さがもろに現れていたように思えた。

オビディエンス競技をやめて4年の歳月がながれた・・・・
ビンゴが8歳の今、はっきりしたことがある。
それはビンゴは耳がほとんど聞こえていないということ・・・
それがいつからなのかははっきりしないが、あれっ?ビンゴ、ちゃんと聞いてる?と思う事はかなり若い頃からしょっちゅうあった。しかしあいつの性格からすれば「不服従犬」といわれるほど、やんちゃで自由奔放な犬だから、まぁそんなものかと思い続けていた。
ところがこの2~3年ほどは、散歩中にうしろからどなるように呼んでも振り向きもしないし、私と対面しない指示はまったくできない。そのかわりビンゴ特有のにらみのきいた目力はますます強くなってきた。

これまでビンゴは健気なことに、私の様々な動きや気配、そして目や口の動きを感じとって行動を共にしてきたのです。
あの堂々とした態度もそんなことが反映されているからなのかもしれない。
ミュージカルフリースタイル、つまり音楽にあわせて踊るという競技も、彼にとっては、音楽ではなくて、私の動きにあわせて踊っているのだということ・・・
それ故に、私の緊張や、ちょっとした動きの違いがもろに反映されてしまい、パニックになったり、わけのわからない行動につながることもある。
しかし、オビディエンス競技の時に減点されていた指導手態度は、今は逆に加点されるべき指導手態度としてビンゴに伝える事ができる。それはいつも正確に手や体を動かしていかなくてはならないから言葉以上に難しいのかもしれないが(そう思った事はないのだが)、そのハンデがなぜかハンデに思えないでいる。
それはビンゴがいつも真剣に前向きに私と向き合っていてくれるからかもしれない。
足が悪くても、耳が聞こえなくても、私とビンゴはこれからも沢山の楽しい時間をみなさんと共有していきたいと思うのです。
さぁ、ビンゴで行こう!


プロフィール

aura

Author:aura
町田市と稲城市にあるアウラドッグトレーニングアカデミー
の西田です。
訓練所ではなく、犬とのコミュニケーションづくりをサポー
トしています。
ブログでは私が感じた事を思うがままに綴っています。
ときにはやさしく、ときには厳しく綴りますが、特定の人や
犬に対する記事は一切ありません。
読まれた結果、どのように感じ、どのように触発され、行動
を示されるかは私にはわかりませんが、どんな時にも前向き
にとらえて読んで頂けると幸いです。
うちのボーダーコリーのビンゴは、重度の股関節形成不全でしかも耳が100%聞こえませんが、それでも沢山の経験を共にし、障害を越えて、健常な犬達と同じかそれ以上の結果さえも得ています。
なにもあきらめるものはありません。自分達の向かうイメージを持って、ひとつひとつの努力した点を線につなげ、面にしていくプロセスを楽しむ事で結果はおのずとついてきます。

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