アールとの時間

このところ、私はリビングのソファで寝ています。
というのも、アールが夜中に動き回ったり、トイレのことがあるため、ベッドで寝ているとタイミングを逸してしまうからです。
夜中に何度も起こされるので熟睡はできないのですが、それでも私にとってはアールとの大切な時間です。
そのせいか、アールも落ち着いて寝ているようです。
これなら安心と思い、昨晩はベッドで寝ました。
すると、しばらくすると、「く〜ん、く〜ん」と、まるで仔犬が寂しそうに鳴いているような声がします。
そう、アールが呼んでいるのです。
あまりにも寂しそうな声なので、いそいでリビングに行くと、自分のベッドの上に座ってこちらを見ています。
その姿があまりにも切なくて、おもわず抱きついてしまいました。
それから、アールを膝に抱いて顔をなでながら、子守唄がわりに、これまでのアールとの思い出をアールと語り合いました。
そうすると、アールは「ふ〜っ」と息を落として私に体を委ねます。
その時、私は20数年前に亡くしたケンケンのことを思い出しました。
思えば、実家を離れて暮らしていた私が、たまたま帰ったその日、ケンケンは今のアールと同じように寂しそうに鳴いていました。
私がケンケンの元にいくと、ケンケンはおぼつかない足で私のところに寄って来て倒れ込みました。
私はケンケンを膝元に抱き寄せて撫でましたが、しばらくするとケンケンは息を引き取りました。
あの時の悲しみと罪悪感・・・・それは、私がその後、アールを迎えるまで犬を飼えなかった大きな理由となりました。今で言うペットロスですね。それが20年も続いたのです。
でも、今、私はあの時とは違った気持ちでアールを撫でる事ができます。
後悔がないと言えば嘘です。
罪悪感がないかと言えばそうではありません。
やれなかったことも沢山あります。
けれど、私はいまこのときアールがなくなったとしてもそれで良いと思えます。
こんなにも素晴しい相棒と巡り会え、こんなにも沢山の経験を共にできた。
ドッグトレーニングというものを中心におきながら、関係作りはそれ以上のものになっていった。
おそらく単なるペットとして飼っていたらこうはならなかっただろうし、知る事もなく過ぎていった事です。
「アールよ、いつでも逝って大丈夫だからな」
きっぱりと言うだけの勇気はまだないですが、その覚悟はできているつもりです。
それまではしっかりと介護します。
今日からまたソファで寝る日がつづきそうです。
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プロフィール

aura

Author:aura
町田市と稲城市にあるアウラドッグトレーニングアカデミー
の西田です。
訓練所ではなく、犬とのコミュニケーションづくりをサポー
トしています。
ブログでは私が感じた事を思うがままに綴っています。
ときにはやさしく、ときには厳しく綴りますが、特定の人や
犬に対する記事は一切ありません。
読まれた結果、どのように感じ、どのように触発され、行動
を示されるかは私にはわかりませんが、どんな時にも前向き
にとらえて読んで頂けると幸いです。
うちのボーダーコリーのビンゴは、重度の股関節形成不全でしかも耳が100%聞こえませんが、それでも沢山の経験を共にし、障害を越えて、健常な犬達と同じかそれ以上の結果さえも得ています。
なにもあきらめるものはありません。自分達の向かうイメージを持って、ひとつひとつの努力した点を線につなげ、面にしていくプロセスを楽しむ事で結果はおのずとついてきます。

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