あれこれと

朝靄でしっとりとした朝です。
昨日退院したばかりなので今日一日はお休みです。ゆっくり休んで明日からのレッスンに備えたいと思います。

退院したのがちょうどお昼の12時でした。
お昼ご飯に鍋焼きうどんを食べました。
味が濃くてびっくり。麺にこしがあってなんだか口が動く動きません。
たった一週間の五分粥食と薄味の食事が味覚を本来の敏感な感覚にもどしていたのですね。
だって、退院前の病院食なんてまちきれないくらいおいしかったくらいですから。
ただ、入院棟にあるレストランに近づくとカツカレーのおいしそうなにおいが漂ってきて、退院したらかつカレー食べるぞ!とおもったのも事実。
味覚だけでなく臭覚や記憶・・・様々なものが食にはあって、それらをすべて含めて我々は大切にしなくてはいけないのですね。

さて、お昼ご飯をたべると気持ちがもうビンゴからはなれません。
帰宅して玄関をあけると、そこにビンゴが横たわっていました。
玄関のタイルが血まみれです。
息をしているのを確認してから体を触ると、びくっとして私を見ました。
「あぁ」「あぁ」「あぁ」そんな顔で私の目を見ています。
しばらくその場でやさしくなでて過ごし、それから血まみれになっているビンゴの体をふきました。

ビンゴは鼻から血をだしていました。
昨晩からそれは始まったようです。
いつもなら階段の下で丸まって寝ているのに、この日はよっぽど辛かったのか玄関まではい出してきたのでしょう。もしかすると私を迎えにきてくれたのか?まさかね・・・・
左目は黒目が奥にはいってしまい瞬膜がでてきています。目は見えているようですが目線を動かす事ができません。
これは以前もあったことですが、それがひどくなっています。
息苦しさも強くなっている上に鼻での呼吸が出血によって裁断されやすく、すこし動くとつらそうです。
それでもまだ歩く事もできるし、食欲もあります。ときおり私を見る右目からは強い生命力を感じます。
すぐさまお世話になっている明和愛護動物病院に電話をして、午後からの診察に一番で入る事を伝えました。
きれいになったビンゴとすこし外に出ました。
おしっこもちゃんと自分でできます。アイコンタクトをとって集中を求めると、しっかりそれについてきます。
それを繰り返すうちに鼻からの出血はとまり、斜視になっていた左目がぐっと焦点があうようになってきます。
目をはなすとまた傾いてしまいますが、なんども何度も繰り返すと多少よくなりました。
それからたまっていたメールの返信をしました。
レッスン中止してしまったみなさん
新規のお問い合わせ
心配の声を頂いたみなさん
ありがとうございました。

夕方、ビンゴを明和さんにつれていきました。
すこしはやくついて車で待機
診察がはじまるとすぐに対応していただき診療がはじまります。
出血の原因について色々とお話していただき、それだけではなく、他の症状や今後の治療計画についてもしっかりお話をしました。
それから血液検査、痛み止めの点滴をしていただきました。点滴をする間にのびていた爪もきっていただきました。
ビンゴは生まれて始めての爪切りです。たぶんこれがはじめで最後です。
爪をきりながらも先生といろいろなお話をさせていただきました。
今のビンゴには解決する手段は何もありません。獣医の立場からすれば辛いところだとおもいます。それでも積極的に可能性を探っていただけます。
すべてが断定のできない状況の中で仮説をたてていくプロセスは獣医療と飼い主と犬が対話をしなければうまれてこないものだと思います。
この日の朝まで入院して、4人部屋で入れ替わり入退院する人達の息づかいや会話を聞いてきた私にはそれをとても鮮明に感じ取る事ができました。
世の中には専門性に特価したエキスパートな名医がいます。犬の世界にもそれはあって、私もそうした方達とお話をしたり、ビンゴも看ていただいた事があります。たしかにそうした方達は適切で切れのある対応をしてくださいます。
設備も腕も一流です。
しかし私はそれにだけ頼るべきではないと感じます。
もっとウエットであたたかな時間、聞く事、言葉を受け止めるということ、じっと待つということ・・・効率的ではないし、最大の効果をあげるわけではない。けれど、支えるという医療を求める時がかならずある。
手段はただ先進的であればよいのか?ただ進歩すればよいのか?
どこかで心が置き去りにされていないだろうか・・・
私は名医より良医を求めたい。
明和さんにはそんな時間と空間と手段が備わっている。

診察が終わり帰宅
帰宅してからもビンゴとの時間を楽しみました。
夜は階段の下に、キャンプ用のエアーマットを敷いて添い寝しました。
さっきまで自分が看病されていたのに、今は私が看病している。不思議な気持ちです。
鼻からの出血が時折あるのでしばらく熟睡ができません。
体制を整えるためにタオルでまくらを作ったりしてすこしづつ寝れるようにしていきます。
ビンゴと同じ格好をして添い寝してみると、なんとなくヒントがみえてきます。
ヒントがみつかったら試してみる。うまくいけば繰り返す・・・
そんなことをしながら時間はすぎていきます。
そのうち今度は自分が疲れてきます。
お互いにつかれたところでそれぞれが深い眠りにつきました。
朝おきるとすぐ傍にビンゴがいることに幸せを感じました。
しばらくはこうした時間がつづきそうです。
でももうそれもそうは長くないことはわかっています。
数日、ながくても1〜2週間・・・それが私たちの豊かな時間になるのでしょう。

※ブログ村のランキングが1位で継続されています。
いつも押していただきありがとうございます。こんなちっこいおやじのブログですが、これもまたビンゴ効果なんでしょうね。みなさんにもビンゴにもありがとうを伝えたい。そんな気持ちでこれからも書き記します。
2015年後期のグループレッスンスケジュール
新しいアウラのご案内
ブログ村のランキングに参加しています。このお話に共感いただけましたなら下のマークを押してくださいね。
にほんブログ村 犬ブログ ドッグスポーツへ
関連記事
プロフィール

aura

Author:aura
町田市と稲城市にあるアウラドッグトレーニングアカデミー
の西田です。
訓練所ではなく、犬とのコミュニケーションづくりをサポー
トしています。
ブログでは私が感じた事を思うがままに綴っています。
ときにはやさしく、ときには厳しく綴りますが、特定の人や
犬に対する記事は一切ありません。
読まれた結果、どのように感じ、どのように触発され、行動
を示されるかは私にはわかりませんが、どんな時にも前向き
にとらえて読んで頂けると幸いです。
うちのボーダーコリーのビンゴは、重度の股関節形成不全でしかも耳が100%聞こえませんが、それでも沢山の経験を共にし、障害を越えて、健常な犬達と同じかそれ以上の結果さえも得ています。
なにもあきらめるものはありません。自分達の向かうイメージを持って、ひとつひとつの努力した点を線につなげ、面にしていくプロセスを楽しむ事で結果はおのずとついてきます。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード