空間

4Bの鉛筆で空を書きなぐったような鉛色の空が広がっています。
ちょっと肌寒いですね。一枚余計に着込んで出かけましょう。おっと、犬達はいつも通りでね♪

少し前の新聞にこんな記事がありました。
とある水族館で展示されていたクロマグロ等が大量死したことを受けて、その死因を調べた結果、最近の感染や水槽の壁面への衝突など、特定の個体の動きによるストレスが要因だったと発表がありました。
狭い水槽に回遊性のあるクロマグロ等を詰め込む事には当然ながら無理があります。私たちからみれば広そうに見える水槽も、クロマグロにしてみれば狭苦しい世界だったことでしょう。
動物園に行くと、トラやオオカミが同じところをいったり来たりしている姿や、しきりに首をかしげたり、振ったりする行動を見る事があります。
これも常同行動というストレスサインです。
ときおり、監禁事件が明るみに出る事がありますが、そうした中にも救出された方はPTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)等の強いストレスを受けたことを示す症状があらわれるそうです。
人でも他の動物でも長時間狭い場所にいつづけることはストレスであることは明白です
当然ながら犬にもそれは見られます。
長時間の留守番を狭いスペースで過ごす事や、狭い室内に沢山の犬がいるような保育スペースでは、通常の生活では起こらないように行動が見られます。
口唇を舐める、自らを咬む、何かを探し続けているようにかぎ続ける、床を引っ掻く、直立してジャンプし続ける、走り回る、ぐるぐる回転する、特によく見られるのが何かをひたすらなめ続ける行為です。 犬が自分の足をなめて毛がはげてしまったり、床を延々となめていたりしたら常同行動を疑ってみてください。(ストレスが減ったあとでも習慣性としてこうした行為は残りやすいため、理由がわからなくなることもありますので、改善には専門家によるスクリーニングが有効です)
また、おどろくほど狭い空間に年齢の差やサイズの差がある犬達が閉じ込められている場合では、普段はよく吠える犬や攻撃的な犬も静かにすることが多くあります。これも常同行動のひとつなのですが、それに気がつかない管理者は、「今日も静かにいい子でした」と感じてしまう。
人の幼稚園等には、一人当たりに必要なスペースに規定がありますが、犬の場合にはありませんからこうしたことが起こるのですが、それでも問題にならないのは、犬はしゃべらないからと言えるかもしれません。
預ける側も受け入れる側もただ利便性や収益性だけで犬の空間を考えずに、もうすこし心の中で向き合える空間を提供できればいいなぁと思います。
6月からはじまるアウラのルーデンスクラスでもそうしたことにもしっかり配慮できるクラスになるよう努めていきたいと考えています。犬の幼稚園での生活はわずか3〜4ヶ月間です。その間に空いっぱいの笑顔が広がる個性を育んでほしいと願います。
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プロフィール

aura

Author:aura
町田市と稲城市にあるアウラドッグトレーニングアカデミー
の西田です。
訓練所ではなく、犬とのコミュニケーションづくりをサポー
トしています。
ブログでは私が感じた事を思うがままに綴っています。
ときにはやさしく、ときには厳しく綴りますが、特定の人や
犬に対する記事は一切ありません。
読まれた結果、どのように感じ、どのように触発され、行動
を示されるかは私にはわかりませんが、どんな時にも前向き
にとらえて読んで頂けると幸いです。
うちのボーダーコリーのビンゴは、重度の股関節形成不全でしかも耳が100%聞こえませんが、それでも沢山の経験を共にし、障害を越えて、健常な犬達と同じかそれ以上の結果さえも得ています。
なにもあきらめるものはありません。自分達の向かうイメージを持って、ひとつひとつの努力した点を線につなげ、面にしていくプロセスを楽しむ事で結果はおのずとついてきます。

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