ふりかえるGW
お休みの朝です。わたしは今日からGWでお出かけです。
その前にすこし書き溜めておきましょう。
愛別離苦という言葉をご存知でしょうか?
親愛な者と別れるつらさ。親子・夫婦など、愛する人と生別または死別する苦痛や悲しみ。仏教でいう、八苦()の一つ。
です。
私は昨年これを4つ経験しました。
ひとつは今までのレッスン場との別れです。第一章アウラは自宅の庭にありました。
完全なる住宅街ではじまった第一章アウラの時は、タープとガーデン用のテーブルとイスがあるだけのシンプルなレッスン場でした。このテーブルは今の屋外レッスン場で使っているものです。物持ちいいでしょ♪
何度も芝生を植えましたが、犬達の動きとおしっこであきらめて、小さな砂利を全面に敷き詰めました。
のんびりと穏やかな空間は気持ちいいのですが、雨風を遮る物がありませんので、お天気とにらめっこなレッスンはちょっとしたストレスでもありました。
そこで、屋内レッスン場を作る決心をしました。
お金がないので自分で作るのですが、木造で広い空間となると、構造的に私ができるものはありません。そこで鉄骨の骨組みはプロにお願いして作ってもらいました。
できあがった骨組みに壁や屋根を作り、床にタイルを張って・・・・そうやって寒い冬の時期、レッスンが終わってから、毎日毎日ひとりで黙々と作りました。
時々は根を上げそうな事もありましたし、どうやって作ればいいのか悩み込む時もありました。足腰も痛くて辛いときもありました。
それでも私ががんばれるのは、犬達といっぱいレッスンがしたいから・・・それに他なりませんでした。
あっ、もうひとつ「先生すごいですねっ、自分で作ったのですかっ」とほめてもらいたかったからです。
犬達が嬉しそうに走り回る姿、雨の日でも楽しくレッスンができる姿、私がほめられている姿・・・・そんなイメージを思い描くと、辛いことも吹き飛んでいく。
そうやって出来上がった屋内レッスン場から始まったのがアウラ第二章でした。
第二章は快適そのものでした。雨でも風でも大丈夫だし、寒い時も暑い時も空調完備で気持ちよくレッスンができました。
ちょうどこの頃は温暖化の影響もあって、天候不順が当たり前のようになってきたので、この18畳ほどの屋内レッスン場は宝物のようでした。



しかしながら、レッスンが増えれば、それに伴い住宅街ならではの悩みも増えてきました。
もっとも困ったのは駐車場です。
レッスン場は行き止まりの私道の先にありましたので、私道部分が駐車場となっていました。それと自宅のデッキ部分への駐車をあわせてもせいぜい7台です。台数が多いとコインパーキングを利用して頂く事もありましたが、それも空いていたりいなかったりだし、そこから歩かなくてはなりません。
そんな不便はいらっしゃる側も私も大きなストレスでした。
音やにおいの問題もありました。
それから、この頃にはフリースタイルのレッスンがとても多くなってきたため、屋内スペースの拡張が必要でした。
また、当時きていた生徒さんで犬の幼稚園で働いていた方や、大手犬の保育園併設のトレーナー養成学校で勉強したトレーナーさんががいましたが、その方の話をお聞きするにあたり、保育園、幼稚園とは名ばかりで、実態は単なる一時預かりを狭い空間にとじこめてすごさせているというものでした。
私はそんなものがまかり通ることが悔しくて腹立たしく思いました。子犬はしゃべることができません。おかれた場所で生きるしかありません。それをいいことに好きなように扱うことは動物の尊厳を踏みにじっているとさえ感じました。
そこでいつかは自分が思う幼稚園を作りたいという計画もありました。
けれどスペース的にも難しく叶いません。
ほかにも色々と悩ましい事もあって、新しい場所を模索しはじめました。
はじめはどこか空き倉庫でも借りようかとも考えましたが、そういう場所は大抵が不便であったり、雰囲気が悪かったりで、いくつもの物件を見て歩きましたがピンとくる物がありませんでした。
で、こうなったら土地から探そうということで、そのための資金繰りなど諸々をかんがえた結果、第二章は手放さざるを得なくなったのでした。
長年使ってきた場所を手放すことや、自分で建てた屋内レッスン場を取り壊すことはまさに愛別離苦な思いでした。
生き物ではなく、土地や建物との別れというものは人生にはつきものかもしれません。
今、熊本の震災でこうした状況に置かれている方々にとっては、私の思い等およびもしない愛別離苦があることでしょう。
復興を願うばかりです。
それからもうひとつ
この話は明日へと続く
ぽちっとよろしくっ!
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です。
私は昨年これを4つ経験しました。
ひとつは今までのレッスン場との別れです。第一章アウラは自宅の庭にありました。
完全なる住宅街ではじまった第一章アウラの時は、タープとガーデン用のテーブルとイスがあるだけのシンプルなレッスン場でした。このテーブルは今の屋外レッスン場で使っているものです。物持ちいいでしょ♪
何度も芝生を植えましたが、犬達の動きとおしっこであきらめて、小さな砂利を全面に敷き詰めました。
のんびりと穏やかな空間は気持ちいいのですが、雨風を遮る物がありませんので、お天気とにらめっこなレッスンはちょっとしたストレスでもありました。
そこで、屋内レッスン場を作る決心をしました。
お金がないので自分で作るのですが、木造で広い空間となると、構造的に私ができるものはありません。そこで鉄骨の骨組みはプロにお願いして作ってもらいました。
できあがった骨組みに壁や屋根を作り、床にタイルを張って・・・・そうやって寒い冬の時期、レッスンが終わってから、毎日毎日ひとりで黙々と作りました。
時々は根を上げそうな事もありましたし、どうやって作ればいいのか悩み込む時もありました。足腰も痛くて辛いときもありました。
それでも私ががんばれるのは、犬達といっぱいレッスンがしたいから・・・それに他なりませんでした。
あっ、もうひとつ「先生すごいですねっ、自分で作ったのですかっ」とほめてもらいたかったからです。
犬達が嬉しそうに走り回る姿、雨の日でも楽しくレッスンができる姿、私がほめられている姿・・・・そんなイメージを思い描くと、辛いことも吹き飛んでいく。
そうやって出来上がった屋内レッスン場から始まったのがアウラ第二章でした。
第二章は快適そのものでした。雨でも風でも大丈夫だし、寒い時も暑い時も空調完備で気持ちよくレッスンができました。
ちょうどこの頃は温暖化の影響もあって、天候不順が当たり前のようになってきたので、この18畳ほどの屋内レッスン場は宝物のようでした。



しかしながら、レッスンが増えれば、それに伴い住宅街ならではの悩みも増えてきました。
もっとも困ったのは駐車場です。
レッスン場は行き止まりの私道の先にありましたので、私道部分が駐車場となっていました。それと自宅のデッキ部分への駐車をあわせてもせいぜい7台です。台数が多いとコインパーキングを利用して頂く事もありましたが、それも空いていたりいなかったりだし、そこから歩かなくてはなりません。
そんな不便はいらっしゃる側も私も大きなストレスでした。
音やにおいの問題もありました。
それから、この頃にはフリースタイルのレッスンがとても多くなってきたため、屋内スペースの拡張が必要でした。
また、当時きていた生徒さんで犬の幼稚園で働いていた方や、大手犬の保育園併設のトレーナー養成学校で勉強したトレーナーさんががいましたが、その方の話をお聞きするにあたり、保育園、幼稚園とは名ばかりで、実態は単なる一時預かりを狭い空間にとじこめてすごさせているというものでした。
私はそんなものがまかり通ることが悔しくて腹立たしく思いました。子犬はしゃべることができません。おかれた場所で生きるしかありません。それをいいことに好きなように扱うことは動物の尊厳を踏みにじっているとさえ感じました。
そこでいつかは自分が思う幼稚園を作りたいという計画もありました。
けれどスペース的にも難しく叶いません。
ほかにも色々と悩ましい事もあって、新しい場所を模索しはじめました。
はじめはどこか空き倉庫でも借りようかとも考えましたが、そういう場所は大抵が不便であったり、雰囲気が悪かったりで、いくつもの物件を見て歩きましたがピンとくる物がありませんでした。
で、こうなったら土地から探そうということで、そのための資金繰りなど諸々をかんがえた結果、第二章は手放さざるを得なくなったのでした。
長年使ってきた場所を手放すことや、自分で建てた屋内レッスン場を取り壊すことはまさに愛別離苦な思いでした。
生き物ではなく、土地や建物との別れというものは人生にはつきものかもしれません。
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