エモーショナルコンテンツ

Listen to Your Heart
listen to feeling of a dog.
"Don't Think. Feel!”
昨日のブログで書き記した言葉です。

アウラのエモーショナルトレーニングの原点
考えていては犬と対話はできない。
感性を研ぎすまして対話する。
犬という動物の感受性の中に入ってこそ次のステップが見えてくる。
昨日の英国ゴールデンのレッスンでも「遊び」を通してそのことをお伝えしました。
遊びの中で感じてほしい、そしてお互いの
「スピード」「留める」「リズム」「置き換え」「集中」「解放」「心の貯金」「循環サイクル」
を奏でてほしい。

道元禅師の禅問答にこんなのがあります。
ある書物の意味をたずねた修道女に導師は「私は文盲なのでどんなことが書いてあるのか、本を読んでくれないか」と答えると、その修道女は「あなたは字も読めないのに、どうしてこの話の意味を私に説明できるのでしょうか。」
すると道元導師はこう答えたのです。
「真実は言葉とは何の関係もない。真実は空に見える明るい月に例えることができよう。」
そういって、導師は月を指差した。
「言葉は、この指に例えることができよう。」
「指は月の位置を指すことはできるが、大事なのは指ではない。」
「指にこだわっていては月を見ることはできない。」
「真実にたどり着くには指を越えてその先の月を見なさい。」

同じことが犬と対峙する時に言えます。
興奮している犬がいるとしよう。その犬はあなたをにらんで、うなり声をあげている。
あなたはその姿形を見て、攻撃的で怒りを感じる。
では「怒り」とはなんでしょう
怒りは、最もネガティブな感情。
それ故に「危険にさらされた」という意識・認識に起因していると説明できることは多い。
一方で
ベンジャミン・フランクリンは
「怒りにはいつも理由がある。ただし、正当な理由はめったにない」と言ったように、実は頭で考えて理路整然と説明のできるものではないという事です。
夫婦喧嘩も、なんともつまらない些細な事が「怒り」の情動を支配するといえばわかりやすいかもしれません。

話を元に戻しましょう。
あなたはその犬に何か怒りの元を与えたのだろうか?
たぶんその場でそのことをひたすら考えたとしても結果は明白でしょう。
「わからない」のです。
では、犬はそんなあなたを見てどう思っているのでしょうか?
簡単です
「わからない」のです。
わからないもの同士が対峙すれば緊張や興奮は高まるばかりでしょう。
そんな時はその場でうなっている犬を見てはならないのです。
しかしそれは目を離す事とは異なります。
目は離してはいけないのです。
離してしまっては、次にくるチャンスを見つける事はできません。

実は、私はいつも新しくやってくる犬と対峙する時は「わからない」のです。
もちろんやってくる犬も私のことは「わからない」のです。
経験や直感のようなものが稀に当たることもあるかもしれませんが、そんなものは当てにはなりません。
だから、私は犬を見ずして犬を見るのです。
そうすると犬のほうも同じように私を見ずして私を見てくれるのです。
この一瞬にこそエモーショナルコンテンツがうまれます。

この瞬間があるからこそ、その後に使う「言葉」や「触れる」ということに価値が生まれるのです。
トリーツや遊びにもそれは置き換える事ができます。
トリーツは味覚でしょうか?
タグトーイはひっぱりっこをするおもちゃでしょうか?
それらは単独で存在しているとすればたしかにそうです。
しかし使い方によってはそうではないところで機能しはじめるのです。

これがエモーショナルトレーニングの根っこなのですが、このことを10年以上自分自身も実践し、みなさんにいろんな形にかえてお伝えしているのがアウラメソッドです。

えぇっ、そんなややっこしいことをやっているんですか?
あはは、こんな禅問答のようなことはしていませんのでご安心ください。
私はみなさんと犬達の笑顔が見たいだけなのです。

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プロフィール

aura

Author:aura
町田市と稲城市にあるアウラドッグトレーニングアカデミー
の西田です。
訓練所ではなく、犬とのコミュニケーションづくりをサポー
トしています。
ブログでは私が感じた事を思うがままに綴っています。
ときにはやさしく、ときには厳しく綴りますが、特定の人や
犬に対する記事は一切ありません。
読まれた結果、どのように感じ、どのように触発され、行動
を示されるかは私にはわかりませんが、どんな時にも前向き
にとらえて読んで頂けると幸いです。
うちのボーダーコリーのビンゴは、重度の股関節形成不全でしかも耳が100%聞こえませんが、それでも沢山の経験を共にし、障害を越えて、健常な犬達と同じかそれ以上の結果さえも得ています。
なにもあきらめるものはありません。自分達の向かうイメージを持って、ひとつひとつの努力した点を線につなげ、面にしていくプロセスを楽しむ事で結果はおのずとついてきます。

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