プロの流儀

怒涛の週末レッスンを終えて今日はお休みです。
ネット環境ちょっとがんばったら映画を見にいこうと思っています。
ラ・ラ・ランドラ・ラ・ランド
ひさしぶりのミュージカルタッチの映画です。
私は学生時代、むさぼるように映画を見ましたが、中でもミュージカルはよく見ました。
フレッド・アステアにジンジャー・ロジャース、ジーン・ケリーとレスリー・キャロン
必ずと言っていいくらいミュージカルには男女のつながりがテーマになっています。
コメディもシリアスも色々ですが、とにかく音楽とダンス、そしてバックヤードに広がる時代背景・・・・
若かった私にとってそれは夢のような世界でした。
じゃあ、さぞや映画に詳しいのでしょうね?ミュージカルに詳しいのですよね?
となるでしょうが、私はそうした知識にはまったくといって興味がありませんでした。
本当に感覚だけでそれらを見ていたように思います。
ラ・ラ・ランドははたしてどんな感覚を呼び覚ましてくれるのかとっても楽しみですが、おっさん一人で映画館のイスに座るのはちょっと恥ずかしい気もします。
まっ、勇気をだしていってみましょう♪

さて、話は飛びますが、先日のレッスンでこんな質問を受けました。
ある生徒さんが俗にいうアニマルコミュニケーターという「犬の考えていることを聞く事、伝える事ができる職業」に、自分の犬がどんなふうに考え思っているのかを聞かれたそうです。
20分の中で聞かれた事は、犬のことなわけですが、その方いわく、「あなたの犬はとても臆病でこわがりです」だそうです。
まぁ、みるからにそうなわけですからみたまんまの回答ですが、そこからが面白い。
飼い主さんが「恐がりで臆病なので社会性をつけるためにレッスンにいったりいろいろとやっています」と言うと、その方は「この子に社会性は必要なのですか?いらないと思いますよ」と言われたそうです。
それで生徒さんは悩み込んでしまって私に相談されたわけです。
う〜ん、思わず私も悩み込んでしまいました・・・相談の内容ではなく別の意味で・・・
それはあとでお話するとして、
まず、「この子に社会性は必要なのですか?いらないと思いますよ」この言葉が何を意味するかおわかりいただけますでしょうか?
つまり、社会性をつけることはこの子にとってストレスだから家の中にとじこめておきなさい・・・できるだけ社会とふれあわないようにしたほうがこの子は幸せです。この子はそう言っています。
ということです。
私はこの言葉は暴力としか受け取る事ができませんでした。
なぜなら、そんなことをもし人間の子供にしたとしたら、それは虐待だからです。
たぶん大きな社会問題になるでしょう。
じゃあ、犬ならそれでいいのか?
たぶんこのアニマルコミュニケーターさんはそう考えるのでしょうね。
犬はそう言っているからといえば、自分の責任もありませんしね。

そもそもこのアニマルコミュニケーターさんは、生徒さんが日々どれだけがんばっているか、この子が蟻の一歩であったとしてもすこしづつ成長し、社会性を身につけて、この子本来の持っているすばらしい個性を表現し、表現することの喜びを生徒さんとその犬が得ている事を知っているのだろうか?
犬のことがわかるのであれば当然そうしたことも感じ取る事ができるはずです。
もし感じ取る事ができたのならば、それを全否定するようなことを言い放つでしょうか?
さらに残念なのは言い放つだけで、じゃあどうすればいいのかというアドバイスがないことです。
つまり先を示してくれないのです。
なぜ示してくれないのか?
もしかして示せないのでしょうか?
この生徒さんと犬が幸せに暮らすための道しるべ、ヒントはないのでしょうか?
よっぽどそのアニマルコミュニケーターさんのほうが社会性が足りないのではないかと思ってしまうのは私だけでしょうか?

ちょっと視点を変えます。

「この子は誰々が好きです」
「この子はどこどこに行く事が好きです」
「この子は何々をすることが好きです」

「この子は誰々が好きではありません」
「この子はどこどこに行く事が好きではありません」
「この子は何々をすることが好きではありません」

もうちょっとまともになってくると
「この子はどこどこで誰々と何々をすることが好きです」
「この子はどこどこで誰々と何々をすることが好きではありません」

まぁ、英語になおすと中学生英語レベルの内容です。ピコ太郎と良い勝負です。
これくらいなら通信講座でなんとかなりそうです。
でもこんなことを私たちは他人から聞きたいとは思いません。
聞いたところで、あぁやっぱりそうなんだとか、そう思っているんだぁ・・・で終わりです。

大事なのはその先です・・・

私はアニマルコミュニケーターという職業があって良いと思います。
また、そうした方に相談されることも良いと思います。
しかし、使うためにはまず自分が軸をもっていることが大事です。
それがいいとか悪いとか、あたっていたとかはずれていたとか、そんなことではなくて、単にきっかけをつかむため、チャンスを得るために使われるのは良いのですが、頼りすぎてしまったり、依存しすぎるととんでもない結果を招いてしまいます。
それと、最近はアニマルコミュニケーターになるための学校や通信講座まである始末です。
それが何を意味するのかはちょっと考えればよくわかることですが、心が弱っていたり、なにかにすがりたい状態であるとそうしたところに依存してしまいがちです。
そうしてそこを卒業した人が開業したりしていると、これはもう店子の店子の店子です。
名前こそアニマルコミュニケーターですし、ホームページには素敵な言葉が並んでいる事でしょう。
でも、足りないものがあります。
それはそのアニマルコミュニケーターとご自分の犬との関わりです。
ご自分の犬がどんな犬であり、その方がその犬とどれだけ深い関わりをもって生活されているのか・・・
あるいは、ご自身がご自分の犬とコミュニケーションをとることで得られた現実的な成果・・・・
もっといえば、犬と写真を見ただけでコミュニケートできるのであれば、自分の犬とはリードもなく道もあるけるでしょうし、言葉など使わなくともリコールできるでしょうし、もっと複雑な行動も伝えあうことができるでしょう。そしてその時の気持ちも共有できるでしょう。体罰もトリーツもなにもいらない関係の中で様々なことをなし得るでしょう。
でも、そうしたことを表現している方は皆無です。
それがとても残念でなりません。
ぜひ、アニマルコミュニケーターに相談されるのならば、まずは広告を省いて、その方とその方の犬との関わりを知ってから相談されることをお勧めします。
また、アニマルコミュニケーターなどといわなくても、通信講座をうけなくても、そうしたことのできる人はいます。
でもそうした人はその力をバラエティ番組では露出していません。
そうした方に相談されれば、もっと道は広がるかもしれません。



話は違いますが、昔からありましたよね。
「つちのこは本当にいた・・・コマーシャルの後はその正体がいよいよあなたの目の前に」
「謎の飛行物体が無数の光を放ち舞い降りた・・・コマーシャルの後はその正体がいよいよあなたの目の前に」
「湖に潜むなぞの生物、私が振り向いたときその物体は・・・コマーシャルの後はその正体がいよいよあなたの目の前に」
「次は、○○専門家の誰々さんの実際におこった事をお聞きします」
これらは全部バラエティ番組です。
教育番組でもニュースでもありません。
おもしろおかしく、視聴率をとるための策は昔から変わりません。そのことをちゃんと理解していれば軸はぶれません。
ちょっと話が脱線してしまいましたね・・・すみません。


最後に、アニマルコミュニケーターやドッグトレーナーを目指されている方へ
人と犬との関わりをゆたかにしてくれる、そして具体的な手段を教えてくれる。それがもの言わぬ犬を扱うプロのあるべき姿だと私は思います。
ただ自分が思った事を言い放つのは暴力にすぎない。
言った以上はその先の道を示すこと。
それがプロの流儀です。

想像、創造のないものは文化にはなりません。技術にもなりません。
私は若い頃、剣道や書道を楽しんでいましたが、道とつくものには必ず「形」があり、その形を「習い」、そして自分のものに得ていきます
これを「習得」といいます。
習得するまでには沢山の時間と修練が必要です。
さらにそれを伝承していくには経験が必要です。
こうしたことを通信講座や、3ヶ月であなたも○○なんてもので成し得る事自体がナンセンス。
おわかりいただいたら、真摯に自分の犬とまずは良い関係を築いてください。
そしてそのプロセスを人に伝えたいとおもったら始めてみてください。
完璧である必要はありません。
技術や知識や経験が不足していてもかまいません。
かならずあなたの前向きな気持ちとがんばりが犬に伝わります。
その時、犬から素敵な言葉を聞くでしょう。
それがあなたの不足しているところを埋めていきます。
犬のことは人から聞いたり学んだりするよりも犬から聞いたり学ぶ事のほうがはるかに大きくて意義がある。
それこそが真のアニマルコミュニケーターです。


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プロフィール

aura

Author:aura
町田市と稲城市にあるアウラドッグトレーニングアカデミー
の西田です。
訓練所ではなく、犬とのコミュニケーションづくりをサポー
トしています。
ブログでは私が感じた事を思うがままに綴っています。
ときにはやさしく、ときには厳しく綴りますが、特定の人や
犬に対する記事は一切ありません。
読まれた結果、どのように感じ、どのように触発され、行動
を示されるかは私にはわかりませんが、どんな時にも前向き
にとらえて読んで頂けると幸いです。
うちのボーダーコリーのビンゴは、重度の股関節形成不全でしかも耳が100%聞こえませんが、それでも沢山の経験を共にし、障害を越えて、健常な犬達と同じかそれ以上の結果さえも得ています。
なにもあきらめるものはありません。自分達の向かうイメージを持って、ひとつひとつの努力した点を線につなげ、面にしていくプロセスを楽しむ事で結果はおのずとついてきます。

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