吠えるという行為

お天気曇り空ですね〜
昨日は間際のキャンセルがあって比較的はやくレッスンが終わり自宅に帰りました。
日曜日にこんなにはやく家にいるなんて珍しいのですがなんとなくへんな感じです。
で、やることなくって、なんとなくテレビつけてビールあけてのんびりしました。
テレビはあいかわらずつまらないのですが、たまぁにいい番組もあります。あたればラッキーな感じです。

そんなことはさておいて、このところ恐がりな犬のレッスンやカウンセリングが続いています。
そもそも犬は多かれ少なかれみんな用心深くてこわがりな動物です。
その感覚がないと野生では生きていけませんから、ある意味でその名残が家庭犬にも残っている訳です。
しかしながら野生のオオカミと家庭犬ではこわがりな表現がすこし異なります。

アウラには過去に何頭ものハイパーセンテージのオオカミ犬(狼と犬のハイブリット)がレッスンに来ていますが、大抵はとても臆病ですし特定の人にしかなつきません。
社会環境にたいする適応性も弱く、昼間の行動は極度に弱いですので夜型の社会生活を余儀なくされます。
もちろんすべてがそうではありません。
ある生徒さんはオオカミ犬を何度も飼ってきて社会性の弱さに苦労してきたため、この子には社会性をつけたいと早期から社会化とレッスンを始めました。
早期といっても大きさは仔犬でも小さなラブラドールくらいあります。そしてレッスンが終わる頃には立ち上がると私の背丈以上ありました。
その子は私におどろくほどなつき、深い愛情表現をしてくれました。
犬の愛情表現とはすこし異なりますが、あきらかに甘えていたし、慕っていました。
社会に対してもドッグランにいけるくらいまで犬なれ人なれしましたし、昼間の散歩もできるようになりました。
それでも臆病なところはたくさんありました。
見た目はみごとにオオカミですが、散歩につれて歩くと、沢山の人から声をかけられます。
この子が私と一緒に上手に散歩ができていたというのもあるかもしれませんが、よくぞこんなに大きくてオオカミのような容姿に声をかけてくるなぁと思ったものです。
中には触ってくれる人もけっこういました。
「なんという種類ですか?」
と問われると、私は「雑種です」とこたえていました。まさか99%オオカミの犬ですとはいえませんからねぇ
その子は随分と社会性はついたとは思うのですが、その後のことはわかりません。(それ以来会っていないから)
私のオオカミ犬とのレッスンで感じた犬との違いは沢山ありましたが、まず吠えるところを聞いた事がありません。
これはどのオオカミ犬にもいえることでした。ところが飼い主さんにきくと遠吠えはするそうで、それが外に聞こえないようにするのが大変だと言っていました。
犬はコミュニケーションする上で吠える事をしますが、オオカミは一般的には吠えません。同様にオオカミ犬も吠えない(吠えにくい、吠える必要があまりない)ということかもしれません。
そもそも野生の中でワンワンと吠えていたら外敵からすぐに察知されてしまうわけで、むしろ吠えないほうが生きていくうえでは都合がいいのです。
それに対して、犬の場合、社会化のタイミングを逸してしまったり、うまくつけられなかった子というのは必要以上によく吠えます。
とくに思春期近くなると自我も強くなり、要求的な吠えや興奮のコントロールができない中での吠えも増えてきます。
また、経験値が増える分、吠えればなんらかの自己要求(何かを手に入れる、怖いものが遠ざかる、場所を確保できる等)が叶うという学習的な強化もされてしまいます。
吠え方も、人間でいえば金切り声で叫んでいるような甲高い吠え方や、連続的に吠え続けることが多くあります。
この吠え(音)には理論的な根拠があって、ヘルツの高い音は相手に対して不快な感情を与えるため警戒心を持たせやすいのです。
まぁ、一緒に暮らす人間やまわりにとってはストレスではありますが当の犬からすればそれが最善の選択肢なわけですね。
で、この金切り吠えは放置しておくとどんどんひどくなっていきます(効果がでやすくなる)。
本犬は吠える事で自分の置かれた立場が確立されていくため最も弱い自分なのに最も強い自分を演出し続ける事に成功するのです。
困った事にそれが人からすると単に威嚇しているとか序列が狂っているとか、自分を下に見ているという誤認をすることにつながってしまいます。
それは飼い主さんだけでなく、能力の低い専門家も誤った判断を下してしまいます。
そうなると対処は最悪です。
このようになってしまった場合はすみやから自律神経のコントロールができるトレーニングが必要なはずなのに、従わせることに特化したトレーニングがはじまってしまうのです。
おそらくそれによって吠えはおさまるでしょう。しかしそれだけです。その犬のストレスは深く深く追いやられてしまいます。おそらく生涯を通して人と心を交わして住まうことはないすでしょう。
ただ命令のあるがままに暮らすのです。

アウラでは問題行動の改善プログラムを持っています。
それはとても重要なプログラムですが、できるかぎり使わないようにしています。
できるならば通常のレッスンの範囲で補いたい。そのほうがレッスン代も安いし、回数も少ない。
私は儲かりません。預かればもっと儲かるでしょうがそれもしません。

なぜか?
家庭犬は軍隊の犬でもオオカミでもないからです。
それが私の答えです。

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プロフィール

aura

Author:aura
町田市と稲城市にあるアウラドッグトレーニングアカデミー
の西田です。
訓練所ではなく、犬とのコミュニケーションづくりをサポー
トしています。
ブログでは私が感じた事を思うがままに綴っています。
ときにはやさしく、ときには厳しく綴りますが、特定の人や
犬に対する記事は一切ありません。
読まれた結果、どのように感じ、どのように触発され、行動
を示されるかは私にはわかりませんが、どんな時にも前向き
にとらえて読んで頂けると幸いです。
うちのボーダーコリーのビンゴは、重度の股関節形成不全でしかも耳が100%聞こえませんが、それでも沢山の経験を共にし、障害を越えて、健常な犬達と同じかそれ以上の結果さえも得ています。
なにもあきらめるものはありません。自分達の向かうイメージを持って、ひとつひとつの努力した点を線につなげ、面にしていくプロセスを楽しむ事で結果はおのずとついてきます。

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