101後記 カドリール

曇り空の涼しい朝、風をきってひとっ走りしてきました。気持ちいいです。
パワフルなおじさんランナーとすれ違いざまに手を振り声をかけられます。
こちらも挨拶します。これまた気持ちいいです。
さて、昨日は土曜日でしたので通常ならレッスン山盛りなのですが、お休みを頂きました。
あっちこっち出かけて入力作業してきました。
子供の心に触れたり、子供にかえってバスケットボールしたり、テキスタイルの作品展をみたり、おいしいイタリアンを食べたり、有名ショコラティエのスィーツを食べたり、そして表参道を散歩したりと盛りだくさんの一日でした。
どれも感動に包まれた時間です。
自分にはない価値観や表現に触れてそれを取り込んでみる。
できるできないではなく、受け止めてみる。そんな入力から新しい発想はうまれてきます。これがレッスンのどこでどのようにアウトプットされるのかは自分でもよくわからないのですが、過去においてそれは成立しているので、昨日の経験もきっとどこかでみなさんにおつたえすることになるのでしょう。
さて、そんなことで昨晩にカドリール後記を書こうと思っていましたが約束果たせずでした。ごめんなさい。
ということでカドリール後記です。
今回の101のチーム編成とは別に通常のグループレッスンの中でカドリール(チームダンス)のチーム編成をしています。
そのチームが5つあり、それぞれ6人6頭が一定のリズムと方向性をもって音楽にあわせて動きます。
カドリールは9世紀初頭にフランスで起こったもので、元々は四人が二組みで方形をつくって踊るダンスですが、それをアウラでは人と犬のペアで行っています。
必要なトリック要素は最小限(3つ)そしてポジションは1つ、しかし歩く速度や方向性は複雑です。
使った音楽は「The Entertainer」
映画スティングのテーマ曲としても有名ですが、、元は1902年にスコット・ジョプリンによって作曲されたピアノのためのラグタイム曲です。
ラグタイムとは第一次大戦前後にかけて集中的にアメリカを中心としつつ世界的に流行した音楽ジャンルです。
リズム的特長としては「シンコペーション」と呼ばれるリズム構成が主体で、これは拍の弱部を強調する事によって、従来のクラシック音楽とは異なる印象を与えています。
これが従来のクラシック音楽のリズムとは違う「遅い・ずれた」リズムと思われたことから「ragged-time」略して「ragtime」と呼ばれるようになったといわれていいます。

「The Entertainer」も最初はハ長調から、ヘ長調のパートを用い、曲の構成はA-B-A-C-Dの形態で、メロディは繰り返しの際に1オクターヴ上にするよう指示されています。
ですからメロディーは繰り返しているけれどスピードの変化を求められるし、雰囲気もがらりと変わります。
はじめて犬とダンスを踊るにはちょっとハードルは高かったかもしれませんが、要素を少なくしてベーシックなトレーニングとしての教材としては最適だったと思っています。
このレッスンをはじめたのがおよそ半年前です。そこから毎回グループレッスンではカドリールをやってきました。
グループレッスンは様々なことをやるのですが、この頃からグループに入ったこももやパブロは大変だったと思います。
はじめはバタバタで、ヒールでその場に全員が揃っていることも難しかったくらいです。いやヒールそのものの感覚が緩かったですね。ダンスの構成は床にラインを引いて、「ここからここまでを一緒に動く」といった倣いとなる線の上を歩きますが、その歩き方や構成は私が決めるのではなく、みんなで決めていきました。
グループレッスンは毎週ありますが、すべてのグループが同じ週にあるわけではないので、一つのグループで決めた事が次のグループに反映され、さらにそこで決められたことや変更されたことが次のグループで反映されていきます。
そのため、毎回毎回何かしら変更があったり続きの部分が突然できていたりしました。
正直なところはじめの頃は自分でもこのカドリールがちゃんとできあがるのかどうかの確信はありませんでした。
ただ、始めて見ると、みんな楽しんでいるし、一生懸命がんばっているから、必ずできるという感覚はありました。
で、101の当日
広い場所でのお披露目なので、人だけで動きを確認します。
ラインはいつもと同じですが、空間が違うと感覚がずれてしまいよくわからなくなります。
人が混乱していると犬に指示は出せませんし、楽しめません。
人がまずは間違えないようにがんばって馴致をしていくことはとても大切な儀式です。
これはフリスタとまったく同じです。
さぁ本番は一発勝負です。
小型犬Aグループ
小型犬Bグループ
牧羊犬Aグループ
牧羊犬Bグループ
大型犬グループ
次々に演技を披露していきます。
お休みがあった牧羊犬グループには私も参加しました。

いゃあ、感動しました。
みんなすばらしかったです。
これは見た人にしかわからないこと、そしてやった人でなければ感じない事です。
ここに書き記す事はとても困難です。
それくらい素晴らしかったです。
もちろん完璧ではありません。
間違ったところも多々ありましたし、できなかったこともありました。私も間違えましたからね・・・
けれどそんなことではなく、チームみんなで力をあわし、信じあい、犬と楽しむ姿・・・そこに6ヶ月前のなにもできなかった姿はありません。
ダンスは得意でない人、犬のハンドリングに自信のない人、犬同士で調和しながら動くことが不得意な犬、なかなか構成をおぼえられない人、運動が得意でない人・・・・ほんとうにいろいろな不得意がある中で、あきらめず、楽しみながらここまでを作り上げてきた。そのプロセスこそが大切だということを改めて感じる事のできたカドリールでした。
世の中を見渡すと、自分の不得意、ウィークポイントを人に指摘されたり表現されることを嫌う傾向があります。
たしかに隠してしまい、指摘されないようにすればとても楽です。けれどそれでは何も成長しません。
自分を解放してこそ相手を受け入れられるし、成長できる。
だからこそ犬も成長できる。
この感覚がアウラの大きな根っこです。
カドリールはまさにその根っこを表現したような作品となったのです。
今回はオーディエンスアワードという賞を用意しました。
参加した方がそれぞれ1ポイントを持ち、自分の所属するチーム以外で良かったチームに1票を入れます。
その票が多かったチームがオーディエンスアワードとなります。
結果は小型犬Bチームがオーディエンスアワードを受けました。
この賞は本来は全員が受けた賞でもあります。なぜならどのチームにもちゃんとポイントは入っていたからです。つまりみんながみんなのことを認めたという現れです。
観客からのオーディエンスではなく参加者のオーディエンス・・・これって素敵だと思いませんか?

カドリールはここで終わりではありません。
ここからまた始まります。
まずはそれぞれのグループレッスンでそれぞれの感想を聞いたり、自分たちの課題について話し合ったりしましょう。
それから何を始めるか・・・もしかすると再びカドリールを続けるかもしれませんね。
柔軟に、しかしちゃんとルールをもって進めていく。
この自由柔軟感覚でまた1年楽しくまいりましょう。
さて、この後は101午後の部の後記です。
それはまた明日〜
いいなぁって思って頂けたらワンクリックよろしくお願いします。
にほんブログ村 犬ブログ ドッグスポーツへ

インスタグラム始めました♪それぞれのレッスン風景を中心にアップしています。フォローもよろしく~♪
インスタグラムは無料ですし、アプリをダウンロードできるネットにつながるPCか携帯かタブレットがあれば簡単に見れます。
インスタグラム
アウラのインスタはこちら
2016aura
関連記事
プロフィール

aura

Author:aura
町田市と稲城市にあるアウラドッグトレーニングアカデミー
の西田です。
訓練所ではなく、犬とのコミュニケーションづくりをサポー
トしています。
ブログでは私が感じた事を思うがままに綴っています。
ときにはやさしく、ときには厳しく綴りますが、特定の人や
犬に対する記事は一切ありません。
読まれた結果、どのように感じ、どのように触発され、行動
を示されるかは私にはわかりませんが、どんな時にも前向き
にとらえて読んで頂けると幸いです。
うちのボーダーコリーのビンゴは、重度の股関節形成不全でしかも耳が100%聞こえませんが、それでも沢山の経験を共にし、障害を越えて、健常な犬達と同じかそれ以上の結果さえも得ています。
なにもあきらめるものはありません。自分達の向かうイメージを持って、ひとつひとつの努力した点を線につなげ、面にしていくプロセスを楽しむ事で結果はおのずとついてきます。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード