犬が教えてくれる

目黒でのレッスンのことです。
随分前にも書いたような書かなかったようなですが、そこの先住犬はフラットコーテッドです。
保護犬で、仔犬で引き取られてきましたが、それはひどい状態でした。栄養失調はもちろん、皮膚も被毛もぼろぼろ、なんとも、これが人のやることかと悔しささえありました。
すぐにレッスンを開始しました。はじめのうちはおてんば盛りで飼い主さんもてこずりましたが、次第に本来のポテンシャルを発揮できるようになっていきました。体重はなかなか増えませんでした。
基本トレーニングと遊ぶ事、人となかよくすること、犬となかよくすることを繰り返して行きましたが、ある日、片側の目が見えなくなりました。それからしばらくたってもう片方も見えなくなりました。
私達は悲しみに、行く先を見失いかけました。
けれどこのコは私達から学んだことを、その耳で、その身体でおぼえていました。
ヒールの時は見えない目でこちらを一生懸命感じようと顔をあげて歩きます。
呼び戻しだって全速力で戻ってきます。待っているときは全神経を集中させて私達の居場所を察知します。
そして次のアプローチはなんとフリスビーでした。
鈴をつけたフリスビーのレトリーブから始まりました。
はじめの頃はよく見失っていましたが、徐々に感覚をつかみはじめると、回転して転がっている状態をキャッチできるようになってきました。そして、ある日、空中に浮いているディスクをキャッチしたのでした。
感動で心が震えたのをいまでもおぼえています。

あれから3年の歳月がたって、久しぶりの再会。ドアを開けるなり、このコは飛び出して来て私に身体全体で喜びを表現してくれました。身体はしっかりしてたくましくなっていました。うれしかったなぁ〜

そして一昨日は真夜中の散歩でした。
うしろからついていく私を時々感じながら、ちゃんといるかどうか立ち止っては確認する。そしてまた飼い主さんの顔を見ながら歩く。
私はつい一緒にあるきたくなって、このコの横に並びました。気配を感じたのか私の顔を一生懸命みながら歩きます。
・・・・思わず涙がこぼれてしまいました。
あの時、あの瞬間がよみがえってきます。
それから飼い主さんが、以前と同じ広場で私に3年前にやった呼び戻しをやってくれました。
あのときと同じように全速力で走って戻ります。待つこともちゃんとできます。
もはやリードなんていりません。理屈もありません。順位もありません。
でも、足りないことは沢山あります。できないこともあります。困る事もあります。
けれども心がこんなにも熱くなれるのはどうしてなんだろう
私に強いエネルギーをおくってくれるのはどうしてなんだろう
きっと心でつながっているからかもしれません。
そのことをこのコは私に教えてくれました。
私のがんばれる力、みなさんともっともっと共有したいと思います。
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犬のしつけ方教室アウラ
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プロフィール

aura

Author:aura
町田市と稲城市にあるアウラドッグトレーニングアカデミー
の西田です。
訓練所ではなく、犬とのコミュニケーションづくりをサポー
トしています。
ブログでは私が感じた事を思うがままに綴っています。
ときにはやさしく、ときには厳しく綴りますが、特定の人や
犬に対する記事は一切ありません。
読まれた結果、どのように感じ、どのように触発され、行動
を示されるかは私にはわかりませんが、どんな時にも前向き
にとらえて読んで頂けると幸いです。
うちのボーダーコリーのビンゴは、重度の股関節形成不全でしかも耳が100%聞こえませんが、それでも沢山の経験を共にし、障害を越えて、健常な犬達と同じかそれ以上の結果さえも得ています。
なにもあきらめるものはありません。自分達の向かうイメージを持って、ひとつひとつの努力した点を線につなげ、面にしていくプロセスを楽しむ事で結果はおのずとついてきます。

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